コマンド版 color_echo for v3.0.0 and over
使用方法
オプション一覧
-s, --symbol-list
文字色、背景色、テキスト属性で指定できるシンボルの一覧を表示します。
-l, --index-list
文字色、背景色で指定が可能なカラーインデックスの一覧を表示します。例えば60番の色を指定する場合にはindex60
とします。
-p, --pickup "pattern[,foreground_color[,background_color[,text_attribute]]]"
指定したパターンとマッチしたテキストに対してここで指定した文字色、背景色、テキスト属性を適用します。
バージョン2まではマッチしたパターンに適用する装飾は-f
,-b
,-t
オプションで指定でしたがversion 3.0.0
からはここで指定した装飾を適用するようになりました。
このオプションは複数書けます。マッチしたパターンが含まれる行を装飾したい場合は-H
オプションを使用してください。
foreground_color
を指定しなかったとき、パターンとマッチしたテキストに適用するデフォルトの文字色は cyan です。
/^foo/i
のようにパターンを指定した場合はpattern
を正規表現リテラルとして扱います。
-H, --hightlight "foreground_color[,background_color[,text_attribute]]"
-p
オプションでマッチした行に対してマッチしたパターン以外の部分に指定した装飾を適用します。
ひとつ目の-p
オプションにはひとつ目の-H
オプションが対応します。
従ってこのオプションは-p
オプションの数を超えて指定することはできません。
もし-p
オプションを超える数のオプションが指定された場合、超過分の-p
オプションとマッチした行には最初に指定した-H
オプションの装飾が適用されます。
ひとつの行に-p
オプションで指定したpattern
がふたつ以上マッチしたとき最初に指定した-H
オプションの装飾が適用されます。
-f, --fg color_name
文字色を指定します。使用できる色のリストはcolorecho -s
またはcolorecho -l
で確認できます。
-b, --bg color_name
背景色を指定します。使用できる色のリストはcolorecho -s
またはcolorecho -l
で確認できます。
-t, --tx text_attribute[,...]
テキスト属性を指定します。使用できるテキスト属性のリストはcolorecho -s
で確認できます。
このオプションは-t underline,bold,blink
のように複数書くことができます。
-w, --watch
待機モードです。標準入力を待つ場合に使用します。exit
,quit
,bye
もしくはCtl + c
でこのモードを抜けることができます。
例えばtail -f
など、標準入力を受け取りたいときに使用します。
-w
と-p
オプションを使えばこのように特定のパターンを含む行をハイライトするように待機することができます。
--stripe
一行間隔を空けて装飾を適用します。このオプションは-p
オプションとは同時に使用できません。
このオプションを指定したときに-p
オプションが指定されていても無視されます。
-f
,-b
,-t
オプションに何も装飾を指定していなかったときは文字色にcyan
を使用します。
-r, --refresh-match
入力に対し-p
オプションで指定したパターンとマッチする場合のみ可能な限りシーケンスコードを取り除きます。
-R, --refresh
入力に対し常に可能な限りシーケンスコードを取り除きます。
ただし-f
,-b
,-t
,-p
オプションなど、なんらかの装飾の指定を行っている場合にしか機能しません。
- この例では一度全体の文字色に
index205
で色をつけ、次に--stripe
で一行飛ばしにindex156
で色をつけています。 すでにindex205
で色づけされているため、それを取り除くために-R
オプションを指定しています。
-c file_name,...
指定したオプション用ファイルからオプションを読み込みます。
カンマ区切りで複数指定でき、オプションが重複するものは後のほうが優先されます。
また、default
が作成されている場合はこのオプションを指定されなくても常にdefault
からオプションを読み込みます。
詳しいリファレンスマニュアルはオプション読み込み機能についてをご覧ください。
-n
最後に改行コードを出力しません。
-e
改行コードを検出したとき改行コードとして評価します。
-v
color_echo
のバージョンを表示します。
-h, --help
ヘルプを表示します。
使用例
あなたはアクセスログからステータスコードが4xx, 5xx番台のログを探していたとします。
4xxに黄色、5xxに赤色をつけて、さらに文字色を灰色にして目立たせてみましょう。
いかがでしょうか。こんなにも見つけやすくなりました。 しかし少しオプションが長いので外部のファイルに移して好きなときに呼び出せるようにしましょう。
ファイルからオプションを指定するときには \
や "
を \\
や \"
のようにバックスラッシュでエスケープする必要はありません。
これを~/.colorecho/status_code
で保存したらここに記述した長いオプションを-c status_code
で呼び出すことができます。
下記のようにtail
とcolorecho
を組み合わせてアクセスログをリアルタイムで監視することもできます。
コマンド版のcolorecho
の使い方で一番便利なのがこのようにtail
などと組み合わせて特定のパターンとそのパターンの含まれる行を強調できることです。
colorecho
は標準入力を受け付けることも待機することもできるのでいろいろなコマンドと組み合わることができます。